WordPress（ワードプレス）のメンテナンスモードとは？設定方法や解除手順を徹底解説

2025 2/11

「ワードプレスのメンテナンスモードを設定したいけれど、方法がわからない」

「メンテナンス画面が表示されたままで解除できない」

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか？

ワードプレスのメンテナンスモードは、サイトの更新や修正時に一時的に訪問者のアクセスを制限する機能です。適切に設定することで、サイトの不具合を防ぎ、閲覧者に安心感を与えることができます。

この記事では、WordPressのメンテナンスモードの基本や有効な活用方法について詳しく解説します。設定方法や解除手順についても紹介するのでぜひ参考にしてください。

ワードプレスのメンテナンスモードとは？

まずは、ワードプレスのメンテナンスモードについて見ていきましょう。

メンテナンスモードの役割

ワードプレスのメンテナンスモードは、サイトの更新や修正を行う際に、一時的にアクセスを制限する機能です。メンテナンス中にユーザーがサイトを訪れた場合、通常のページではなく「メンテナンス中」というメッセージが表示されます。これにより、サイトの誤動作や不完全なページをユーザーが閲覧するのを防ぎ、閲覧者の混乱を避けることができます。

メンテナンスモードを利用することで、管理者は安心して作業を進められるのです。特に、プラグインやテーマの更新時にエラーが発生する可能性があるため、サイトの一部が正常に表示されないリスクを避けるためにも有効です。

適切にメンテナンスモードを設定することで、ユーザーの信頼を損なわずにサイトを管理することができます。

メンテナンスモードが表示される仕組み

ワードプレスでは、メンテナンスモードを有効にすると、システムが自動的に「.maintenance」ファイルを生成します。このファイルが存在する間、サイトの通常のページは表示されず、代わりにメンテナンス画面が訪問者に表示されます。

この仕組みは、WordPressのコア機能の一部として提供されており、プラグインを利用しなくても手動で設定することが可能です。

プラグインを使用すると、デザインをカスタマイズしたり、カウントダウンタイマーを表示したりすることもできます。適切な方法を選択し、サイトの目的に応じたメンテナンスモードを設定しましょう。

ワードプレスのメンテナンスモードが必要な場面

ワードプレスメンテナンスモードは、サイトの一時的な非公開状態を指します。主な利用シーンを見ていきましょう。

テーマやプラグインのアップデート時

テーマやプラグインのアップデート中にユーザーがサイトにアクセスすると、エラーや表示の崩れが生じる可能性があります。

メンテナンスモードを有効にすることで、ユーザーにメンテナンス中であることを伝えることができるのです。

サイトのデザイン変更やリニューアル時

サイト全体のデザインを変更する際、作業途中の未完成な状態をユーザーに見せることは避けたいものです。

メンテナンスモードを活用することで、ユーザーに「メンテナンス中」である旨を表示し、完了後に新しいデザインを公開できます。

不具合修正やセキュリティ対策時

サイトに不具合が発生したり、セキュリティ上の問題が見つかった場合、早めの対応が必要です。この際、メンテナンスモードを適用することで、ユーザーに問題が解決中であることを知らせ、安心感を提供できます。

メンテナンスモードを適切に活用することで、ユーザー体験の質を維持し、サイトの信頼性を高めることが可能です。

ワードプレスをメンテナンスモードにする方法【プラグインなし】

ワードプレスをメンテナンスモードにする方法には、プラグインを使用しない手動の方法があります。

この方法では、サイトのテーマファイルや設定ファイルを編集することで、メンテナンスモードを実現しましょう。主な2つの方法をご紹介します。

1．functions.phpを編集してメンテナンスモードを設定する

テーマのfunctions.phpファイルにコードを追加して、メンテナンスモードを設定する方法です。

WordPressの管理画面から「外観」→「テーマファイルエディター」を選択し、functions.phpを開く
functions.phpの適切な位置に、以下のコードを追加する
編集内容を保存すると、メンテナンスモードが有効になる

function maintenance_mode() {
if ( !current_user_can( ‘administrator’ ) ) {
wp_die(‘メンテナンス中です。しばらくお待ちください。’);
}
}
add_action(‘get_header’, ‘maintenance_mode’);

このコードは、管理者以外のユーザーがサイトにアクセスした際に、「メンテナンス中です。しばらくお待ちください。」というメッセージを表示します。

メンテナンスモードを解除する際は、functions.phpから追加したコードを削除してください。

2.htaccessを編集して一時的にメンテナンスモードにする

.htaccessファイルを編集して、特定のIPアドレスのみサイトにアクセスできるように制限し、他のユーザーにはメンテナンスページを表示します。手順は以下の通りです。

メンテナンスページとして表示させたい「maintenance.html」ファイルを作成し、サーバーのルートディレクトリにアップロードする
現在使用しているIPアドレスを確認する（インターネット上の「IPアドレス確認」ツールなどを利用してください。）
WordPressのルートディレクトリにある.htaccessファイルを編集し、以下のコードを追加する
編集内容を保存すると、メンテナンスモードが有効になる

RewriteEngine On
RewriteCond %{REMOTE_ADDR} !^あなたのIPアドレス$
RewriteCond %{REQUEST_URI} !/maintenance.html$
RewriteCond %{REQUEST_URI} !.(jpe?g?|png|gif|css|js|ico)$
RewriteRule ^(.*)$ /maintenance.html [R=302,L]

このコードは、指定したIPアドレス以外のユーザーがサイトにアクセスした際に、maintenance.htmlを表示するよう設定しています。

メンテナンスモードを解除する際は、.htaccessファイルに追加したコードを削除してください。

これらの方法により、プラグインを使用せずにWordPressサイトをメンテナンスモードに設定できます。作業前には必ずバックアップを取り、慎重に操作を行ってください。

ワードプレスをメンテナンスモードにする方法【プラグイン使用】

ワードプレスのメンテナンスモードはプラグインを使えば簡単に設定できます。特に「WP Maintenance Mode」や「SeedProd」などのプラグインを使用すると、簡単にメンテナンスページを作成できます。

これらのプラグインは、インストールと基本的な設定だけで、サイトをメンテナンスモードに切り替えることが可能です。詳細なカスタマイズや追加機能の設定は、必要に応じて行うと良いでしょう。

WP Maintenance Mode

「WP Maintenance Mode」は、サイト全体にメンテナンス表示をさせるプラグインです。

このプラグインを使用すると、サイト訪問者にメンテナンス中のお知らせページを表示することができます。

また、背景画像やテキストのカスタマイズも可能で、訪問者に対して適切なメッセージを伝えることが可能です。

SeedProd

「SeedProd」は、ワードプレス用のサイトビルダーおよびランディングページプラグインで、メンテナンスモードや近日公開ページを簡単に作成できます。プロフェッショナルにデザインされたテーマやページテンプレート、セクションを、マウスを数回クリックするだけで立ち上げることができるのです。

さらに、カウントダウンタイマーやソーシャルメディア連携などの機能も備えており、訪問者に対して効果的な情報提供が可能です。